鼻血とガイド
今朝ひげ剃りをしていると、鼻毛が出ていることに気がついた。
これはいかんと鼻毛をカットすることに。
チョキチョキ鼻毛をハサミで切っていると違和感を感じ、鏡を見ると赤いものが。
とりあえずティッシュを鼻の穴に突っ込んで、一分ほどして抜いてみるが鼻血の勢いは変わらない。
今日は馴染みのない女性との仕事が控えている。
相手が自分を良く知る人間なり男ならば、鼻の穴にティッシュを突っ込みつつ
「いや~鼻血が出ちゃって~なはは~」
などと笑って済ますところだが…
とりあえずティッシュを再度、鼻の穴に突っ込んで様子をみることにした。
出勤までまだ時間はある、五分もすれば止まるだろう、そう考えながらも変なことを想像してみる。
これがもし日本有数の高度医療病院の処置室に患者として訪れていた時に、看護士の目の前で壁に顔をぶつけ、勢いよく鼻血が出たとして、その看護士はどうするだろうか。
手にゴム製の手袋をつけ、鼻血をかき分け、塗ればたちどころに止まる止血剤など塗ってくれるだろうか。
はたまた、傷を一発で塞げる機械を取り出し「いいですか、いきますよ」などと声をかけてパチンとしてくれるだろうか。
それとも洗濯バサミのような医療機器があって、鼻の上から装着し「もう大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくれるだろうか。
おそらく鼻の穴にティッシュを詰められ
「では次回の診察は○月○日です」などと事務的に対応されて終わりだろう。
また別の事を考えてみる。
ヘミシンクでガイドに聞いてみたらどうなるか。
おそらくアホらしくても出てこないだろう。
そもそもこのガイド、こちらが真剣にアドバイスを求めても決まって『自分で決めろ』と返してくる。
ヘミシンクの知覚能力に自信はないが、鼻血のアドバイスでは『自分で決めろ』どころか、アホらしくて姿すら現さないだろうという自信だけはある。
出勤五分前。
おそるおそるティッシュを鼻の穴から抜いてみると……鼻血は止まっていた。
今日も一日、大過なく過ごすことができました。