人生五十年
これまで自分のために生きてきたが
過ぎてみれば大した充実感などないものだ
自分のためだけの人生などなんとも味気ない
人間五十年
下天のうちをくらぶれば
夢幻の如くなり
ひとたび生を享け
滅せぬもののあるべきか
自分はあと何年生きるだろう
何事にも終わりがあり
また始まりがある
神様のありがたい慈悲だろうか
終わってみればあっという間なのだろう
なればこそ
残りの人生を悔いなく生きたい
自分のためだけでなく
世のため人のためにも生きれたら
まさに今の自分で
未来の自分でなく
ただ今の
不完全な自分で
そんな自分が
人のためになれたなら
どんなに素敵なことだろう